イソジンは扁桃炎にも効果あり

殺菌および消毒作用があるポビドンヨードを主成分とし、うがい薬はもちろんのこと手指の殺菌消毒薬、傷薬などにも使用されています。
アメリカの製薬会社、ムンディファーマがポビドンヨードを開発し、1961年に明治製菓株式会社がムンディファーマと技術提携して医療用の殺菌消毒剤として売り出されるようになりました。
主成分のポビドンヨードは暗い赤褐色の粉末で独特な匂いがあります。
こちらを10%ほどの水溶液とし、外用消毒薬として用いられています。
遊離ヨウ素が働くことによって殺菌効果を発揮し、通常のヨウ素などのハロゲンは強力な殺菌作用があるため、人には刺激が強すぎることから粘膜にも使用する消毒薬としては適していませんでした。
そのため、ポリビニルピロリドンとの化合物として生産された消毒薬がポビドンヨードです。

幅広い細菌とウイルスにも作用し、15秒から60秒という短い時間で菌やウイルスを不活性化させる効果があります。
使用した際、創傷治療を遅らせる心配もなく、薬剤耐性を起こしにくくなっています。
効果がある細菌およびウイルスに、大腸菌・ブドウ球菌・淋菌・サルモネラ菌・結核菌・カンジダ菌などのグラム陽性菌、グラム陰性菌、抗酸菌、真菌、ウイルスが挙げられます。

もちろん、風邪や扁桃炎にも効果があり、うがいや直接塗ったりして殺菌するためにもイソジンが用いられます。
外来で医療機関にかかった場合もイソジンが処方されるのです。
扁桃炎の予防にはまずはうがいの徹底があります。

イソジンで1日3回程度のうがいをするだけで扁桃炎のなり始めであれば収まる場合もあるのです。
イソジンを水で薄めてうがいする際に、濃い方が効き目があるなどはないかと考える人もいますが、きちんと決められた量を守らなければ人にとって必要な常在菌まで殺菌されてしまいますので、用法と用量は守るようにしましょう。
一般的なイソジンは薬局で手に入りますが、イソジンガーグル液は医療用医薬品となっています。
ガーグル液は処方された際、医師の指示に従って使用するようにしましょう。

イソジンによる副作用

イソジンは基本的には人体に対する刺激性が少なく、副作用も比較的少ないことで広範囲に利用されている医療用医薬品です。
しかし、使用していく中で、アナフィラキシーショックを引き起こす場合もあります。
アナフィラキシーショックについては、膣や外陰部などの粘膜部位の消毒に使用した際に起こしたという報告もあります。
イソジンは皮膚のかぶれを起こしやすく、一度かぶれてしまうと使用するたびに同じ症状を繰り返してしまう場合があるのです。
また、イソジンを外用することにより、甲状腺機能低下症を引き起こす可能性もあります。

新生児や妊婦、授乳婦には広範囲のイソジン外用は控えておく方が安全です。
そのほかにも、熱傷部位や膣、口腔粘膜に長期的および広範囲に使用することで血中のヨウ素濃度が上昇してしまい、甲状腺代謝異常を起こす危険性もあります。
呼吸困難、不快感、吐き気、蕁麻疹など、アナフィラキシーショックの症状が現れた際は、速やかに使用を中止し適切な処置を行うことが必要です。

予防としては、甲状腺異常が現れたことがないか、適切な用法および用量を守っているかをしっかりと確認した上で使用するようにすることです。
以前にネット上で、福島第一原発事故の際、イソジンを飲むことで体内被曝を防止することができるという情報が流れましたが、イソジンは内服薬ではないため体に有害な物質を含んでいる可能性があることや、一般的に使用されているイソジンはヨウ素含有量が少ないので被爆防止の効果はないとして飲まないように注意しましょう。
少量だけの誤飲であれば、副作用が出る可能性は少ないですが、長期的に飲み続けることで重篤な副作用を引き起こしてしまう可能性もあるのです。